2007年4月9日月曜日

すっかり春

院内から出ることができないので窓から見える景色から感じる以外ないけれど
景色がすっかり春って感じがします。
病室の窓からは山が見えるんだけれど、早朝やお昼前の山際の様子が
春めいた感じで、心が和みます。
病室の暖房もほとんど必要なくなっているので、気温も上がっているのがわかるし。
入院したころはまだ寒さもあったのに、暖かくて過ごしやすい季節になったんだなぁ。
この1ヶ月半で体重が12キロ以上落ちて、今では標準体重
入院した時には冬服だったから、どっちにしても退院の時には着れないけれど
サイズそのものが合わなくなったので、全部買い替え

ICUから一般病棟へ移った。
個室で、体が動くようになるまで妻が泊り込みで付き添ってくれることになった。
移動してさっそく体重測定をすることになったが、ICUの時とは異なる挫折感を味わうことになる。
立てない。 自分の意思ではまったく体が動かない。 立つことすらできず
二人がかりで支えてもらって体を起こすことができたが、立っていられるのはほんの一瞬。
改めて自分の体を眺めてやせ細っていることに気がつく。
心臓も寝たきりになれてしまっていて、少し体を起こしているだけでもふらふらしてしまう。
トイレ付の個室だが、トイレまで行くことすらできず簡易トイレを持ち込んでもらって
ベッド脇で用を足すことになった。
ICUを出た際に導尿管を抜いたが、これが結構痛い。
尿を出すたびに強烈な痛みが走って、数日この痛みに耐えながら過ごすことになる。
ICUを出ても、体のつらさは残っていて肉体的なダメージと精神的なダメージの回復に相当時間がかかるような気がした。
首のカテーテルにつながれた点滴は4本。
24時間絶えることなく、ポンプで一定量が送り込まれる。
今になって思うに、ICUを出ることができたというだけでこの時点ではまだまだ
重症患者であったと思う。
自分ひとりでは立てない、用を足せない、起き上がることすらできない、寝返りをうつのも一苦労...
なんでもないことが何一つできない自分に苛立ち、悔しい思いを何度したことか。

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