2007年4月8日日曜日

病院もIT化


この病院はIT化が進んでいると思う。
入院患者は全員タグをつけていて(上の写真)バーコード、氏名、生年月日、血液型が表示されている。
点滴や検査のときにはかならずリーダでバーコードを読み込み、薬剤に印刷されたバーコードとの照合をとっている。
入院している身にはすごく安心なシステム。
このタグさえつけておけば、院内のどこかで気分が悪くなって倒れたって、大丈夫。照合システムがあるので意識がなくても大丈夫というもの。
当然カルテは電子カルテ。 薬の副作用で皮膚科にかかった際も共有化された電子カルテで皮膚科の先生が投与されている薬、わたしの状況などを詳細に把握できて的確な診察ができるしくみ。
入院に限らず、外来も電子化が進んでいて診察カードを受付リーダに挿入して来院の目的を選択すると、レシピが印刷されて目的の診療科へカードとともに持参、あとは電子カルテでという具合。
先生も看護師さんもパソコンできないとついていけない。
ここでいうパソコンできるってのは、Excel、Wordというレベルじゃなくて的確かつ迅速な文字入力ができること、必要な情報を取り出すための操作ができることというレベルなので街のパソコンスクールでパソコン習いましたというのでは無理。 リテラシーができているかどうかが問われる。
できない人? さぁ。。。ここでは採用されないんじゃないの?

ICUで迎えた6日目
意思もはっきりとして、痛みなども自分の意思で伝えることができるようになっていた。
体内にアンモニアが蓄積しないように、強力な下剤を一日3回飲まされるのだが、これが結構辛い。
自分の意思に無関係に出てしまう。
もちろん体は動かせないのでオムツの中にということになる。
その都度、ナースコールで後始末をお願いすることになる。
40を過ぎた自分にとってなんとも惨めで情けない姿。 毎回涙が止まらなかった。
人口透析をはずした状態でしばらく様子見をしていたのだが、状態が安定しているので
週末にはICUを出ようという話が主治医から出た。
あと2~3日で、ここから出ることができる。
3月7日、ICU7日目の朝、主治医から個室の用意ができたから今日出ましょうと話があった。
いきなりで驚いたが、とにかくうれしい。
病院から妻に連絡をしてもらって、午後から病棟へ移ることになった。
ICUを出る前に簡単な質問があった。
「今日は何日かわかる?」
答えられない、自分の感覚では3月5日か4日ぐらいだと答えると
「ICU症候群だね」と言われる。
続いて、繰り上がりのある足し算と繰り下がりのある引き算を質問される。
これは問題なく即答。
ほどなく、妻が到着して、合わせるように病棟からの迎えが来る。
ベッドを移して移動。
ICUを出る。 いくつも扉を通過して病院の廊下にでた。
照明がやさしい、壁もやさしい、空気がやさしい。
生還したと初めて実感した。

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